特定技能生・技能実習生の生活を支えることが定着につながる
特定技能生や技能実習生を受け入れる企業にとって、仕事の指導と同じくらい大切なのが、日常生活への支援です。
外国人材の中には、日本での生活が初めてで、買い物の方法や交通機関の利用、ごみの出し方、休日の過ごし方などに不安を感じる人も少なくありません。生活上の困りごとを放置すると、ストレスや孤立につながり、仕事にも影響する可能性があります。
企業は、働く時間だけでなく、安心して生活できる環境づくりにも目を向けることが重要です。
■休日の過ごし方を事前に案内する
特定技能生や技能実習生にとって、休日は心身を休め、日本での生活に慣れるための大切な時間です。
しかし、地域のことを知らず、休日に何をすればよいか分からないケースもあります。
受け入れ企業は、近隣のスーパー、病院、市役所、銀行、郵便局、公共交通機関などの場所を案内しましょう。
地域の公園、図書館、スポーツ施設、観光地などを紹介することも、休日の過ごし方の選択肢を広げます。
また、同じ国の出身者だけで集まるのではなく、地域住民や日本人社員と交流できる行事を紹介すると、日本語を使う機会が増え、地域になじみやすくなります。
ただし、休日は本人が自由に過ごす時間です。会社側が参加を強制するのではなく、本人の希望を確認しながら情報を提供する姿勢が大切です。
■日本の生活ルールを分かりやすく伝える
日本の生活ルールは、外国人材にとって分かりにくいものがあります。
特に、ごみの分別や収集日、夜間の騒音、自転車の利用方法、交通ルール、共同住宅の使い方は、トラブルが起こりやすい項目です。よくある事例として、部屋の足音がうるさい等が挙げられます。
アパートでは大きな声を上げたり、歌を歌ったりしないなどの説明を事前にしておく必要があります。
ルールを口頭で説明するだけでは、正確に伝わらないこともあるので注意が必要です。
■生活に必要なものを確認する
日本で生活を始める際には、寝具、調理器具、冷蔵庫、洗濯機、日用品など、さまざまな生活必需品が必要です。
企業や監理団体、登録支援機関が準備するものと、本人が購入するものを事前に整理しておきましょう。費用を本人が負担する場合は、金額や支払い方法を明確に説明する必要があります。
また、毎月必要となる家賃等についても、給与から差し引かれる金額を含めて分かりやすく伝えることが大切です。収入と支出の目安を示すことで、計画的に生活しやすくなります。
■気軽に相談できる環境をつくる
特定技能生や技能実習生は、言葉や文化の違いから、困っていても相談できないことがあります。
企業は、仕事と生活の相談窓口を明確にし、「誰に、どのような方法で相談できるか」を伝えておきましょう。定期的な面談を行い、体調、人間関係、住居、休日の過ごし方などを確認することも効果的です。
日頃から声をかけ、相談しやすい関係をつくることが、問題の早期発見につながります。



