志望率、定着率が高いのは、本業以外の時間でも海外人材へのサポートを惜しまない企業。海外人材導入企業が実践する、日本での暮らしを支える取り組み・成功事例をご紹介。

生まれ育った自国を離れ、日本という国で介護の仕事に携わっている海外人材のみなさん。勤務時間中は日本人スタッフや利用者の方とのコミュニケーションがあるほか、慣れない仕事もあってあっという間に時間が過ぎると感じる方も多いですが、終業後や休日など職場から自宅に戻り一息つけば、友人なども少ない環境の中でふと寂しさと望郷を感じることも。海外人材のみなさんを迎える私たちとしては、勤務中はもちろん、職場を離れた生活面でのフォローも非常に大切になります。ここでは、海外人材から直接伺った事業者へ求める生活面への支援について、そのポイントを紹介します。

 

50~60代が得意な昭和時代の家族経営的コミュニケーション

日本の介護施設で働く海外人材のみなさんは、利用者の方々の生活を支える貴重な存在です。しかし、仕事だけではなく日本の文化や習慣も学ぶことが、海外人材の目的の一つであることも多くあります。そのため、日本人スタッフとの家族ぐるみでの交流の機会を業務外の時間等で設け、日本の家庭に触れてもらうことで、海外人材のモチベーションを高めるとともに、本人たちの仕事以外の大きな楽しみになったという声も多くあります。
例えば、日本人スタッフの自宅に招待し、日本の家庭料理を振舞ったり、日本の伝統的な行事に参加し日本人スタッフの家族と遊んだりすることで、海外人材のみなさんは、日本の家庭の暮らしや価値観を直接感じることができます。
また、日本人スタッフとその家族も海外人材の出身国の文化や言語に興味を持ち、お互いに理解を深めることができます。
このような交流を積極的につくることで、海外人材の日本での生活を豊かにするだけでなく、職場環境をも良好にすることにつながります。

日本での日常的な買い物について困らないよう積極的にアドバイス

私たちが普段なにとなく行っている生活用品等の買い物も、海外人材のみなさんにとっては日本の店舗や商品に慣れていないことからハードルが多くなることもしばしば。必要なものが気軽に手に入らないということが、海外人材の大きなストレスにつながるという声も少なくありません。そのため私たちとしては、海外人材の買い物へのサポートも重要な取り組みとなります。
例えば、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの店舗の場所や営業時間、商品の種類や値段、割引やポイントカードなどのサービスなどを、海外人材に事前にレクチャーしたり、必要に応じて同行したりすることが求められます。また、お金の扱い方、レジでの支払い方法や会計時の店員さんとのやりとりなども、海外人材に実践的にアドバイスすると良いでしょう。さらに、海外人材が出身国の食材や日用品を買いたい場合には、そうした商品の取り扱いのある食品店・雑貨店などを紹介したり、オンラインショッピングのやり方や注意点なども非常に有用です。
このように、海外人材の買い物へのケアによって、日本での生活に必要なものを安心して手に入れることができるようになりますし、社会人として自分自身で生活していくための基盤を整備することにもつながります。

まとめ

この記事では、海外人材が求める生活面への支援についてご紹介しました。ASIA HUMAN GATEWAYでは、海外人材のみなさんが日本での生活を充実させ、介護の現場で大いに活躍できるよう、さまざまなサポートしています。生活面の支援に関しても、何なりとご相談ください。